いつものように浦賀のマリーナを、男女8人で出港した。
風は良い感じ。

僕らは本船航路を横断して千葉に向かうか、迷ったけど、結局は三浦半島沿いに東京に向かって北上した。

そこでみたものは。。。
横須賀に向かう
メリカ第7艦隊の航空母艦、ゆったりと微速前進。
デッドスロー・アヘッドである。
でも速い!かつデカイ!!
海自や第三管区海上保安庁の船やヘリコプターもお迎えに現れる。
おまけに潜水艦まで!!

「浦賀にペリー来航、明治維新と教科書で習ったけど、そう言う意味だったのね」とこれを見て妻も納得。
坂本龍馬も、勝海舟もこれを見たら、こんな奴らと戦争したくない、とあっさり鎖国を止めて開国を考えるはずだわ。。。

あとは猿島沖にアンカーをおろして、浮きを流してスイミング。
ちょっとイケナイ美味も楽しんでしまいました。

やっぱり自分の目で見るのは違いますね。

20年以上も前ですが、僕は対馬の厳原港を出発して、韓国の釜山港をめざしていました。
国境越え。
僕は被曳航船の船長として舳先に韓国国旗、船尾に日の丸をくくりつけ、本船に移乗して、ブリッジに本船のK船長といっしょにいました。
ドーン、ドーン、と遠くから鈍い音。
「雷?」と聞く僕に
「いや、大砲の威嚇射撃だ」とK船長。

双眼鏡で見ても、軍艦らしきものは見えない。
「日の丸!」といつになく緊張したK船長の声に、急いでデッキに飛び出すと、すでに本船クルーが必死で日の丸をマストのうえに掲げようとしていた。
日の丸は、絡まりつつもいちおう揚がった。

その直後、僕の肉眼でも、遠くの方にグレーの船影のようなものが見えた。
「あれが韓国軍ですか?」
と聞くまもなく、韓国国軍の巡洋艦が数隻、ぴったりと右舷に。。。
こちらはストップエンジンしてあるので、敬礼すると、向こうも敬礼し、それからおもむろに巡洋艦は右に舵を切った。

そして一瞬で軍艦は立ち去った。
本当にヨット乗りの感覚からすると「一瞬」だった。
高速道路を走り抜ける車のような速さだった。
軍艦は速い。。。

そして日の丸は大切だ。。。

当時は日の丸論争があったりした頃だが、(未だに日の丸反対とかおっしゃる方々もいらっしゃるようですが)僕は笑って聞き返したい。
「あのとき僕らはなんの旗を掲げるべきだったと?」
(注:なんの旗も掲げていない船は海賊船とみなされる(笑))

海に出るといろんな事を学びます。


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