例の豚インフルエンザのパンデミック、大きなニュースになっていて、不安な人も多いかと思います。

国際機関のWHOの発表では「フェーズ5」になってしまいました。
これは上から二番目の段階で、前代未聞と世界を震撼させているようです。

一方、日本国内の基準で言うと四段階あるうちの「第一段階」にすぎません。
なんだか感覚的に落差があるというか、怖いんだが怖くないんだか、どっちなんだよ?という気持ちになっている方もいらっしゃるでしょう。

これは判断の基準の甘い辛いに差があるわけではなく、「国内未上陸」の段階では、第一段階にしかならない、というわけです。
つまり今のところ、水際作戦がうまくいっているということを意味しているともいえます。
このまま感染者が日本国内で一人も出なければ、第一段階のまま、無事に豚インフルエンザをやり過ごすことが出来る、ということになります。

少し安心されたでしょうか。

これは政府の決めた対応表で言うと、正確には「フェーズ5A」という段階なのですが、これがもし国内で感染者がひとたび確認されたとなると、「フェーズ5B」となります。
「第一段階」から、「第三段階」へ、一気に跳ね上がることでしょう。

本当の怖さは、そうなってから始まるのです。
というわけで今の段階では、僕自身は正直それほど怖いと思っていません。
それよりも言葉だけが一人歩きをして、国際経済がいっそう冷え込むことの方が、ずっと怖いと思っています。

いずれにしても水際で食い止められるかどうかが、大きな鍵であります。
これには国を挙げてがんばってもらいたいものです。
周囲を海で囲まれた日本ならではの、有利な処方箋があると言ってもよいのですから。

そして、これをきっかけに手洗い、うがいをみんなが奨励すれば、普通の夏風邪防止にも食中毒防止にも役立つのだとすれば、むしろ結構なお話ではありませんか。

ちょっと楽観的すぎるかも知れない、すぎぃの見解でした。


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