今日の午後、仕事で番組の台本をチェックしていたら、おなかがすいた。

「ソバは香りを楽しむための食べ物。」
「そのためには、ずずっとすすらなければならない」

ソバ粉の香りの正体。
それは分析してみると119種類の異なる香り成分の組み合わせだという。
中でも、バニラ、バラ、若葉、きのこ、などが強いそうだ。

ごっくん。

バニラかぁ。。。

味覚は脳の眼窩前頭皮質というところで香りの情報と合わさる。
ソバを勢いよくすすったとき、ソバの成分は大量の空気と混ざり合い、それが鼻腔から抜けていくらしい。
その時に鼻から出た空気を測定すると、メーターが振り切れるほど香り成分が濃かったそうだ。

ドレスデン大学のヒュンメル博士によると、湿度が高いときは低いときに比べて、香りを3倍強く感じるらしい。
だから外側からソバをくんくん嗅ぐときより、ずるずるっとすすったときに、口の中からの3倍強い香りを、僕らは楽しんでいるのだ。

ごっくん!

台本がそこにさしかかった時、僕は思わず職場を飛び出して、蕎麦屋に走った。
おおもり蕎麦をすすった。
うまかった。

ああ、昼飯を食べた直後だったというのに。。。


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