地方と中央が分裂する時

0

大河ドラマを見てて思ったけど、明治維新も結局は地方と中央の紛争だったという面もあるってね。
外国からのプレッシャーが最大要因であり引き金であるけど、国内的に見れば薩摩・長州と江戸幕府の対立。

思うに歴史上のすべての内乱は、きわめてざっくり言うと「地方と中央」の紛争という一言に尽きるのではないだろうか。
いかに中央が地方を支配するか、あるいは地方が中央から独立するかのせめぎ合い、そこでおびただしい血が流れ、国がいったん崩壊し、あるいは新しい体制へと移る。

延々と繰り返されてきた。
それは日本の歴史だけではない。
世界中のどこの国の歴史もある意味で同様だが、何よりも巨大国家である中国の歴史は、まさにその王道を行っていると言って良い。

せまい日本でさえ、全国を統一するのに四苦八苦してきたのだから、広大な国土と13億人もの国民を抱える中国が、簡単にまとまるわけがないのだ。

統一と分裂。

これを4000年にわたって繰り返してきたのが中国の歴史だ。
三国志の時代から、共産党革命に至るまで、いかに中央が地方を仕切れるか、あるいは仕切れないかの血みどろの歴史であり、そしてそれは「もちろん」今も続いている。

4000年かかっても、まとまらないものはまとまらないのだ。
今、現代中国の歴史はどこにさしかかっているのだろうか。

北京ピッ

四川、ウイグル、チベット、、、地方を徹底的に犠牲にして、中央である北京だけを欧米並みに祭り上げようという、焦りと強行の極地ともいえる蛮行。
もちろん後押ししたIOCはじめ海外各国の責任もある。

4日後に始まる、北京オリンピック自体は、たぶん無事に終わるだろう。
欧米も応援しているし、自国の選手がいる間の安全は確保するだろうから。

問題は、オリンピックが終わった時だ。
熱気が冷め、海外からのVIPが去り、使われぬまま終わった工事中のホテルと、虚脱感につつまれた北京市民が、地方からの本格的な怒りの波を迎え撃てるだろうか。

その難しさを予感させるニュースが、オリンピック開幕前だというのに、やけに目につく。
ミクシーニュースから二つ。

ウイグル 爆発で警官16人死亡
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=567184&media_id=2

電力を死守へ 北京に発電車両
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=566594&media_id=2


See more of Yoshihiro Sugie OFFICIAL

Subscribe to receive the latest posts by email.

Your Comments

This site uses Akismet to reduce spam. For more information on how comment data is processed, please click here.