6月30日(金)
終電までの勤めを終えた妻を迎えに行き、帰宅して頂き物のロゼのシャンパンをあけた。
ちょうど二人分だった。

7月1日(土)
昼、僕は三輪そうめんを5束ゆで、だし醤油にショウガを入れ二人で食べた。
夕方、お気に入りのイタリア料理店で妻の卒業祝いのシャンパンをあけて二人で飲んだ。
夜、六本木ヒルズのプレミアスクリーンで「ザ・ダビンチ・コード」を見て、てくてく帰り二人で公式サイトのアナグラムをして夜が明けた。

7月2日(日)
昼、僕は三輪そうめんを5束ゆで、昨日と同じではあんまりなのでゴマだれをつけて二人で食べた。
ゴマだれにバルサミコを少々入れるとぐっと味がしまって、三輪そうめんによくあう。
昨夜けやき坂で妻がバルサミコを買っていた理由がわかった。

妻が買った大量の花火が届いた。
そして南青山まで散歩をし、妻がエステでトリートメントを受けているあいだに僕は表参道まで歩き、刀剣の店に立ち寄る。
帰りは愛育病院まで歩き、元麻布から暗闇坂を通って自宅まで歩き、ほんの少しだけ二人で花火をした。

こう書いてみてあらためて感じる、僕はそうめんをゆでるしか能のない男かもしれない。
やるべきことををすべてやり、得るべきものをすべて得て、次のステップに踏み出した妻は、夫の僕の目から見ても尊敬に値する。

退職と卒業は違うのだ。


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