写真1は、昨夜の桜ヶ丘です。
写真2は、恵比寿のNo.1桜です。
写真3は、昨夜コレを見てつい口がすべったのか「霜降りが…」と妻がのたもうた僕の頸椎MRI画像です(もう、いいってば。汗)

そんな妻の「アジアでまとめたのね☆ブンチョウ…」という意味不明の寝言と、今日のおやじ様の日記にあった、日中関係の記事「外務省が行った「日中関係に関する意識調査」http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/yoron05/index.html 」にインスパイアされて僕もちょっと思うところを書いてみます。

そもそも、元来、

「お隣さんとは仲が悪いもんだ」
という大前提に立って考えてみて、はじめて国同士の良好な関係の維持や修復が可能なのではないか、と僕は常々考えているのであります。
なぜならば、お隣どうしは利害が対立するからです。

四方を海に囲まれた島国である日本では、国境というイメージをあまり持ちにくいのかもしれませんが、国と国が陸つづきのヨーロッパ等では、国境線とは利害関係の調停ライン以外の何物でもなかったわけです。
そんな遠くの例を持ち出さなくても、国内の田畑でイメージできます。
田んぼのあぜ一本、ちょっと動かしてお隣さんの田んぼが1平米広くなったら、自分の田んぼが1平米狭くなるわけでして、ただ漫然としてボーッとほったらかしておいたら、だんだん仲が悪くなる方がむしろ当然なのです。

陸ではなくて海で考えてみるとどうなのか。
漁港などは地形的に、たいてい湾の奧の入り江にあって、お隣さんの漁港とは、海に突き出した半島を隔てて別々の漁協になっていたりしますが、半島の先っちょ沖の海で採れたおサカナはどっちのものになるのか(漁業権)をめぐって利害関係の対立が発生するのは当然です。
漁業が古くから文化として根付いている日本では、様々なルールを漁協が定めて知恵を絞り、互いに争いが起きないよう工夫してきました。

陸にしても、海にしても、相当な努力と工夫なくしては、お隣同士が仲良くし続けるのはそもそも困難である。
このことを今一度、思い出しても良さそうです。
「おしょうゆを貸すのがお隣さん」という独特の文化は、それはそれでとても素晴らしいのですが、それだけで世界に通用するとは僕にはとても思えません。

今、話題になっている日中関係。
パンダだけで仲良くしていられるのなら、そんな結構なことはありませんが、それほど簡単ではないことを、ちゃんと心得て取り組みたいものです。
「仲の良さ」は並々ならぬ努力と工夫によってこそもたらされる。
善隣外交について考えるとき、いつも僕が思うことです。
むろん結婚生活について考えるときにも(?)汗。


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