夏が終わる季節をのりこえて

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『夏とは季節の名前ではない。夏とは心の状態である』

サミュエル・ウルマンの「青春の詩」をもじって、40年前に偉大なサーフィン映画「エンドレス・サマー」の紹介文に使ったのはブルース・ブラウンだ。

その紹介文を引用して、20年前に母校の機関誌に寄稿したエッセイの中で、僕はこんなことを書いた。

夏とはいったい、いつからいつまでを指すのか?
小学生に聞いたら7月の終わりから8月いっぱいと答えるかも知れないし、ビジネスマンに聞いたいらお盆休みから高校野球決勝戦までと答えるかもしれない。

夏とは期間ではない。夏とは点である。
そう考えると季節とはたった二つしか存在しないことになる。
季節1:夏に向かう季節
季節2:夏が終わる季節

この文章の続きは、その年の僕が体験した、夏と呼ぶべき「瞬間」について書かれているのだけど、そんな話はどうでもいいですよね(笑)。

今、僕はココロがひりひりしている。
夏が終わる季節の最終局面を向かえているからだ。
この痛みは決してロマンチックなものではなく、文字どおり愁訴と呼ぶのにふさわしいもので、毎年のように僕に襲いかかる。

今年はうまくのりこえられるのだろうか?
どうにか12月20日頃の冬至の日を、無事のりこえさえすればクリスマス・シーズン、そしてお正月がやってくる。
冬至は僕の心の病にとって鬼門である。

写真1は、昨日とおりかかって僕が驚いた、とある六本木の深夜レストランの現状。

写真2は、フランスの暴動の後のニュース映像。

ああ、今年も僕はお正月をひとりぼっちで過ごすことになりそうであります。


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