20140511ヨットヨットはスポーツです。水平線との角度を見てもらえるでしょうか。かなりヒールしている(傾いて走る)のが解ると思います。今日は初めてヨットに誘われた人も快適にクルージングを楽しめるような、ちょっとしたコツが書ければと思います。

クルーザーで遊ぶというと、なんだかお金持ちの道楽みたいですがそんなことはありません。特にモーターボートではなくヨットの場合は。エンジンで走るのがモーターボートで、風の力で走るのがヨットです。燃料を大量に消費するモータークルーザーと違って、ヨットはもともとエコな乗り物なのです。風も太陽も無料です。さあ、そんなヨットに魅力を感じたら、オーナーに頼んで参加させてもらいましょう。

ヨットで遊ぶメンバーのことをクルーといいます。乗組員という意味です。そうです。ヨット遊びにお客さんはいません。全員がこの航海を実施しているチームなのです。冒頭でヨットはスポーツだと書いたのは、そういう意味です。初心者でも女性でも全員がプレーヤーなのです。見学はありません。

といっても難しく考えることはありません。次の三点だけ頭においておけば、全く初めての人でも安心してクルージングに参加することが出来ます。

  1. 「自分の身の安全は自分で守る」自然相手のスポーツですからこれは基本です。ヨットの場合は、必ずライフジャケットをつける。ブームやシートなど動き回る頭上や足下の器材に気をつけ、ライフラインなど掴まっても大丈夫なワイヤーはどれか教えてもらっておく。海に落ちないように気をつける。とまあ言わなくても誰でもわかるようなことばかりですね。夏場は日焼け対策も必要です。僕はこれでよく失敗します。
  2. 「操船に少しでも役立つことが出来ないか、自分なりに考えて手伝うようにする」初心者とはいえクルー(乗組員)ですからこの心構えだけは持っておくようにしましょう。ロープワークなど市販の本でみて練習しておけば完璧です。そこまでいかなくてもベテランクルーの邪魔にならないようにする。船の上を片付けておく。ワッチ(見張り)をして他の船と衝突しないかチェックする。このワッチは船酔い防止にもなるので初心者には個人的におすすめです。
  3. 「海を愛する」これは僕が特にこだわっていることです。英語でSeamanshipという言葉がありますが、海の男としてのあるべき姿というのは、なかなか深いものがあります。機会があれば調べて下さい。板1枚の下は地獄と漁師はいいますが、海の偉大さに敬意を払い、自然の脅威に身をさらし、死ぬ時はみんな一緒に死ぬ。そんな時間を一緒に過ごした仲間はかけがえのないものです。特別な関係を、同じ釜の飯を食った間柄、と日本語で表現しますが、英語ではWe were on the same boat.と訳します。ヨットの上は狭いです。水も電気も限られています。この狭さをエンジョイしましょう。

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