ニッチ=生態学的環境の作り方
さながら鳥類研究所と化している最近の拙宅から、ことりたちが小さな頭で考えた、3羽それぞれの生き様をレポートします。
☆ 紹介 ☆
ドラマの小さな主役たちを紹介しましょう。
「しるきち」:シルバー文鳥(およそ1歳1ヶ月)
「バニラ」:セキセイインコ(生後およそ40日)
「キワ」:セキセイインコ(生後およそ18日)
写真を見て鳥好きの方はお気づきのように、3羽とも人間に非常によくなつく、いわゆる「手乗り」と呼ばれるコンパニオン・バードですが、それぞれ発育の段階も大きく異なっています。
わが家の家族となって1年を迎えた長男「しるきち」は、上機嫌、やる気満々、無邪気、無頓着な性格。
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しるきち
ようやく一人前に育ち就職しました。
2羽目の「バニラ」は繊細な色の美しさと、幼いながら熟慮に熟慮を重ねる知性を持ち合わせたタイプ。すでに飛べる段階まで発育していますが、慎重派なのであまり飛ぼうとはせず、いつも沈思黙考しています。
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バニラ
ブランコなどのおもちゃで遊ぶのが好きです。
人間の手に乗るのにも、その都度30分くらい熟慮し、人間の肩に留まるかどうかを決断するのには、なんと5時間くらいの熟慮を要する気の長いタイプです。
3羽目の「キワ」はまったくの赤ちゃんで、性格はまだ僕にも妻にも良くわかりません。なにせ先日まで歩くこともおぼつかず、一昨日ようやく羽ばたいて宙に舞うことを覚えた段階なのです。
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キワ
もっぱら妻や僕のポケットの中で、数日前までカンガルーのように過ごしていました。
☆☆ ねらい☆☆
さて。。。
せまいわが家の中で、
この3羽を自由に放ってみたらどうなるか?
☆☆☆ 第一戦 ☆☆☆
はじめて種の違うライバルと出会ったしるきちとバニラですが、最初は互いに相手のことを認識していません。
ご対面させてもしるきちは頭の中にそもそも他の鳥という概念が無かったので呆然としています。幼いバニラの方は、お地蔵さんのように固まったままです。
数日たち、やがてお互いの存在が理解できるようになると、行動にやや変化が出てきました。
あらかじめバニラに対して、自分の方が先輩であることを、さりげなく誇示するかのような行動を見せるしるきち。
が!!!
いざバニラも放鳥してみますと、実におどろくべきことが起きました!
今まで人間の肩に乗ろうとしなかったバニラが、突然うってかわって積極性を見せ、しるきちがいつも留まっている僕の肩を目指して飛んできたのです。
しるきちは、先にすばやく僕の肩に留まり、その座を決してバニラに譲ろうとはしませんでした。
バニラは僕の頭、手などに留まって虎視眈々と肩を目指している様子でした。
これ以上、彼らの間に緊張関係を作るのは望ましくないと考え、いったん双方を自分の家に戻しました。
☆☆☆☆ 第二戦 ☆☆☆☆
この経験から、他の鳥も飼い主の肩の上という安楽の座をめざすものだ、という世間の厳しさを知った文鳥しるきち。
もう1羽のインコのキワに対しては、まだよちよち歩きの赤ちゃんの頃から、徹底的に自分の優位性を吹き込みます。
「おとうちゃんの肩はおいらのもんだっぴ。大きくなっても、勝手に乗るんじゃねえっぴ!」(筆者妄想)
数日後、ただ勢いこんで飛び立つだけで精一杯、という程度ではあるけ
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