コミック雑誌のコラム欄にて初めてインタビューを受けた。「山口六平太」の特集号です。
小学館さんからインタビューのお願いという連絡が突然僕のところに舞い込んだ。
どうせいつものように池上彰氏にインタビューしたいので取り次いでくれ、という取材依頼だろうと思って、池上彰ファンクラブとしてはお断りするつもりでいた。だけど良く読んでみると、違うんです。管理人の杉江義浩さんにインタビューしたいのです。と言うではないか。
それなら応じられない事は無い。なんでも「解説力」を「解説」する。というユニークな企画らしい。僕は池上さんのようにニュースを解説することはできないが、池上さんについて解説することならできる。なにせ「週刊こどもニュース」の立ち上げから8年間にわたって苦楽をともにした20年来の友人だからです。
ビッグコミックの名作「山口六平太」といえば超メジャーである。これが全国のコンビニに並べば、池上彰ファンクラブの宣伝にもなるに違いない、という下心もあった。そんなわけで訪ねてきてくれたライターさんと1時間のインタビューの時間を設ける事にあいなったわけです。当日、現れたのは30歳の若いライターさん。机の上にボイスレコーダーを二つセットして録音開始。内容はともかく、その真剣なまなざしと熱意に、まあこの男なら任せてもいいな、と直感したのであります。
一度でもマスコミの取材を受けた事のある人ならご存知だと思うが、インタビューは録音され、参考にはされるけども、自分が語った通りに記事になると思ったら大間違いである。あくまでも書くのはライターであり、編集者である。美味しいところ取りをして、良いように加工され、料理されて最終的な記事になる。この編集権の前には、インタビューを受ける側はまな板の上の鯉なのであります。どのような形で記事になっても文句は言えない。僕自身が取材者としての立場で仕事をしてきたから、それは重々承知の上でした。だからこそ本人と取材者との信頼関係が決め手となるわけです。
幸いな事にこのライターさんは優秀であった。かなり文章にしにくいレベルの話をしたつもりだったが、核心は押さえて理解し、記事の短い文面の中にそれを反映させていた。だからゲラ刷りをチェックした時も、これといって修正するところはなくスムーズに作業ははかどった。人によってはまるで見当違いな部分をピックアップして記事にする人もいて、そうなると修正はやっかいである。今回はそれもなかった。
まあ僕自身、コミック雑誌というメディアには詳しくないので、ほほう、こんな感じになるのか、と新鮮に受け止める事ができた。3月14日発売号の「マイファースト」というシリーズです。サラリーマンの応援歌といわれるだけあって、意外とレベルは高く、320円でコンビニで買って読んでみてくださいませ。
ysugie
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