これ以上なにを観ろというのだ?

僕は最近引っ越して、長年の夢、光ファイバー電柱から直引きという環境になりました。昔フレッツ光が1Gbpsというので、すげー速いだろうなと憧れてはいましたが、都心の高層マンションではなかなか自分の部屋まで光ファイバーを引くのは難しかったのです。

マンションでは建物まで光ファイバーがきていても、各部屋には電話線で配分するしかなく、どう頑張っても400Mps前後のスピードしか出ませんでした。もちろんそれでも十分なのですが、やっぱり光ファイバー直引きに憧れる気持ちは収まりません。一戸建てがうらやましかったです。

でも今回の部屋は超狭いのですが、光ファイバー直引きができるようになったのです。通信会社のプランでは理論値最大10Gbpsということで、フレッツ光の10倍ということです。実測値ではWi-Fiの無線LANで2Gbps前後(2000Mbps前後)でしたので、めちゃ速いです。有線では?という話はあとにして、とにかく自宅の外付けHDDにUSBでつなぐより、体感的にはクラウドの方が速いくらいです。

で、問題は土管の素材の進化ではなく、中を流れる水の話です。(なんのこっちゃ?という人は、最後まで読めばわかります)

僕が契約している某大手通信会社K***さんのa*ひかりサービスには、なんの不満もありませんが、先月セールスの電話がかかってきたのです。僕はセールスの電話は基本的にガチャ切りです。ヨーロッパなどでは、セールスの電話をかけること自体が、法律で禁止されているのが普通ですから、それでいいでしょう。

でも今回はお世話になっているK***さんからの電話ということで、僕は担当者の話を聞きました。6月と7月の2ヶ月間が無料お試し期間になる、コンテンツサービスを導入しませんか。という話で、無料期間中に解約すれば1円もかかりません。たくさんの面白い番組があるので、ぜひデバイスを送りますから観てから決めてください。

ん。。。

もしかしたら僕がまだ知らない面白いコンテンツもあるかも知れない。月額2千円近くするサブスクですから、払うつもりは毛頭ありません。で先日配線して、Googleのアカウント情報を吸い取られたあと、30分くらい試写してみました。僕はすぐさまケーブルを抜いて、デバイスを箱に戻し返品の準備をはじめました。

コンテンツが恐ろしくつまらないのは、2ヶ月のお試しどころか、30分もせずハッキリ分かりました。というか写真にあるように、リモコンを見ただけで予想がついていました。僕はNetflixとAmazon Prime Videoに契約していて、観たいコンテンツが山のように溜まっています。観る時間がないのです。

それにNHKの受信料を払い、YouTubeも広告なしのサブスクで観ていますから、もう動画のサブスクは勘弁して欲しい。

  • 人間、目玉は2つ、頭は1つ

僕が現役時代に先輩から耳にたこができるくらい聞かされた格言です。そして誰しも1日24時間。そのうち8時間寝て8時間働いたとして残り8時間。朝昼晩の食事の準備と片付けに1時間づつ使うだろうから、自由になる時間は5時間しかありません。その5時間を通勤にも炊事洗濯にも買い物にも使うから、真っ正面からモニターに向かう時間は(ネットも含めて)1時間から2時間しか物理的にないのです。

ラジオなら聞き流し、ながら炊事ということもできますが、テレビの場合は目と耳を両方とも奪われます。よほどの面白いコンテンツじゃなければ、貴重な時間を裂く価値がない。そんな視聴者を引きつける番組を作れ、という意味だったわけです。

それは20年前、CSが始まって数百のチャンネルができたとき、明らかになりました。技術的には可能かもしれないけど、そんなオリジナル番組を誰が作るんじゃい、という問題です。ディレクター不要のスポーツ中継、海外番組の寄せ集め、MTV、など手間のかからないコンテンツばかりです。

もっと言えば僕が駆け出しの頃、30年前にBSが始まったことで、制作現場は大混乱でした。今まで総合テレビとETVの2つしか制作していなかったのに、同じ要員と予算で倍の4つのチャンネルを制作しなければならなくなったのです。労働力は倍必要でディレクターたちは過労死寸前でした。

そんな経験を経て僕ら送出側はコンテンツの工夫を重ねてきました。テレビの時代からインターネットの時代になる、という時、僕は先輩に「僕らテレビ屋はどうなっちゃうんでしょうね?」と聞きました。先輩はこともなげに答えました。なあに、

  • 土管の素材が何に変わろうと、僕らは中を流れるものを作っている

んだから、関係ない。人々の心をつかむ優良なコンテンツを今まで通り作るだけだ。というわけです。最近では(2024年6月段階)NHKも人気のあるドラマなどを、Amazon Prime VideoやNetflixに再販売する、という方針になりました。その収入を見越して予算をたっぷりかけた作品を作る。

賛否両論がありますが、僕はなかなか良い方針だと個人的には思います。ゆっくりモニターに向かえる視聴者の貴重な1時間を、有意義な内容にする。安っぽいテレビショッピングやアマプラやネトフリでも観られる昔の映画を流すんじゃなく、ちゃんと作り込んだ番組ができれば、テレビとネットの垣根を越えた視聴習慣が根付くと思います。

ちなみに僕自身は最近テレビを殆ど観ません。朝と夜のニュース7だけ。それも冒頭のトップニュースのみ。それが猛暑とか大雪のニュースなら、世の中たいして大きく動いていないんだ、と安心してテレビを消します。動いていそうだったら、クロ現やNW9も見ます。あと地震でグラッときたときに、速報を見て震源地や規模を確認します。

それくらいかな、地上波の役割は。こればっかりはネット配信では今のところ期待できないですからね。ドラマの真っ最中にニュースセンターが割って入る、なんてことはなさそうです。あと国会中継。これはネットでもやって欲しい。

個人的には先日、古いHDテレビが壊れたので、新しいテレビを買わなきゃ、と思いましたが名案を思いつきました。毎日27インチの5Kモニターに向かっているのだから、チューナーだけ買えば済む話じゃないか。この狭い部屋にでかいモニター2つもいらないだろう。

というわけで、チューナー代1万円くらいで4Kテレビが観られるようになりました。もうどっちがテレビでどっちがネットだか分かりませんが、要は人間目玉は2つ頭は1つ。だからモニターも1つでいいわけです。ミニマリズムを目指す僕としては、Mac、iPhone、Apple Watch、Alexa、小さなモニターはいくつかありますが、大きなモニターは1つで十分。という話でした。

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