記事の最後に「###」と書く理由

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実は僕も良くわかっていないのです。ただものすごく昔からの習慣、としか言いようがない。今ざっと調べたところ、やっぱり分かりません。

何せずっと昔の時代の慣習ですからね。メールやネットどころかファックスもない時代。無線電送といえばモールス信号の時代です。調べてみてもハッシュタグが並んだら、エクセルがどうの、といった解説ばかり。だからネットのない大昔の話なんだってば。と言いたくなります。通信の歴史に詳しい方、ぜひ教えてください。

ハッシュタグが三つ並んだら、何を意味するのか?

意味もわからず使っている僕もなんですが、何故こんな習慣がついたのか。それはカッコよかったからです。新人時代に大先輩の記者が、海外とやりとりする原稿の最後に必ず「###」と書いていました。それを見ようみまねで真似しただけです。ファックスもない時代に外信部の記者に、この意味を聞いたところ、こんな感じの答えが返ってきました。

ああ、それは「これにて本文終了」と言う意味だよ。昔はテレックス(テレタイプ)を使っていたからね。

 

こんな感じのマシンです。日本語はおろか英字小文字も打てない。英字大文字といくつかの記号だけ。それを送り手のタイプライターで打つと、トンツーといったモールス信号に変換し、受け手の方のタイプライターで英字に変換して打ち出してくれる。各通信社にはこれがあって、ようやく無線で文字のやり取りをしていたようです。その名残で当時は電話番号ではなく6桁くらいのテレックス番号が振り分けられていたようです。

 

そういえばテレックス番号が書かれたニュース原稿の用紙を見たことがありますし、穴の空いた紙テープを見たこともあります。(あれはコンピュータ用の穿孔テープだったかな、黄色かったから)とにかくそんな環境ですから、どこで今回伝えたかった意味での通信は終わりなのか、見分けられない。と言うわけで「###」が文書の終わり、という意味で使われ始めたと、いう一説があります。

もちろんこれらは全くの僕の類推であって、裏付けとなる事実は何もありません。ただ「本文ここまで」という信号は、技術の発展した今でもなかなか便利でして、僕のようにダラダラと長い文章を書く人間にとっては、気持ちの上で一区切りになります。だからけっこう気にっていて今も使っています。あって邪魔になるもんじゃないし、書き足したいことがあれば「追記」として書けば良い。

そんなわけで僕はこれからも、この意味不明な信号をメッセージを使い続けていきます。この信号の本当の意味をご存知な方、ルーツをご存知な方、コメントいただければ幸いです。

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2025年10月25日追記:
参考になる記事がありましたので、興味のある方はこちらをご覧ください。


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