消息を絶ったマレーシア航空370便の謎を解く(2)-Was the missing MH370 hidden by US Intelligence?

1

According to the Wall Street Journal, two US Investigators have suggested the missing plane may have been in the air for four hours after its last known location, citing information transmitted from the plane’s engines.

Four hours is a long time for a Boeing 777-200, which has a cruise speed of 897km/h. This gives it a hypothetical travel distance of 3,588km in those four hours, which could put it anywhere in this circle:MH370-4h-circle

 

 

 

 

 

 

なぜアメリカはこんな重要な情報を握っていながら5日間も黙っていたのだろうか? なぜ今頃になってリークしたのだろうか? そもそもなぜ本来は先頭に立って捜索チームの指揮をとるはずのボーイング社やFAA(米連邦航空局)が、今回はあえてリーダーシップを発揮せず、マレーシア航空やベトナムといった小国の捜査当局に任せっぱなしにして、南シナ海ばかりを無闇に捜索するという初動体制をとったのだろうか?

世界の制空権を握るアメリカにしては、あまりにも不自然な行動が多すぎる。結果として南シナ海からは何も見つからず(中国の衛星画像は何かとらえたとしているが関連性は薄そうだ)、集まってくる情報は断片的なものばかりであった。多数の小国たちの現場担当者の努力は、徒労に終わった形だ。世界の注目を南シナ海に固定したまま5日間もの時間稼ぎをする意図は、いったいどういうものだったのか。それを考えることで真相が見えてくる。

僕は分析屋の習性として、ジグソーパズルのようにニュースを組み合わせていく手法をとる。インテリジェンスのほとんどは巷にあふれているインフォメーションから抽出できると佐藤優氏も書いているが、まさに今回のマレーシア航空機の行方を探る作業もニュースをきちんと検証していくことで可能になる。ところが今回はジグソーパズルを進めていく上で、アメリカからのピースが極端に少なかった。ぽっかりと白く残ってしまったのが前述のボーイング社と米連邦航空局という形で浮き彫りになったわけです。

これが何を意味するのか。焦って結論を出す必要はないけれども、そこから何らかの意図を読み取ることはできます。つまりあまり早くMH370便の機体の一部が見つかったり、消息を探る手がかりが発見されたりしては困るという意図です。前回のブログにも書きましたが「何かを隠す工作」のために一定の時間が必要だったことを意味しています。ハイジャッックされてからの出来事、つまりMH370便が民間の航空レーダーから機影を消すという異常な操作がコックピット内で行われてからエンジンが止まるまでの、4時間もの飛行を続けているうちに発生した出来事は、トップシークレットだったという見方ができます。

それが国際社会に公開されるとアメリカにとって、もしくは全世界にとって、非常に不利益な結果をもたらすサムシング。それが秘密裏のうちにコックピット内で4時間かけて遂行されたわけです。ウォールストリートジャーナルが報じた二人の捜査官の話を信じるならば、そう結論づけなくては辻褄が合いません。今後ボイスレコーダーもフライトレコーダーも発見されることはないでしょう。インド洋あたりで機体の一部が発見されることはあっても、それは墜落地点と異常飛行の経路を示すだけで、それ以上の真相究明に役立つ何の手がかりにもならないでしょう。

犠牲になった可能性のある乗員乗客の方々には極めて気の毒ではありますが、その命と引き換えに何か大切なものが守られたのだと信じることしか、今の僕にはできそうにありません。そして今後もよほど大きな情報が入ってこない限り、この結論が変わることはなさそうです。ハイジャック犯が生きていて、べらべら動機などを喋りださないかぎり。

結果としてアジアでの軍事衝突だけは避けられたわけで、それだけでも幸いだと言うべきでしょう。ここからはミステリー小説の部類に入ってしまうかもしれませんが、失われた4時間のフライトでコックピットで行われたミッションについて、新しい情報が入り次第お伝えしていきたいと思います。異常飛行のあいだに当局となんらかの交信をしていて、その交信記録が公開される可能性もゼロではありませんから。


すぎぴょんのWebログをもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

1 thought on “消息を絶ったマレーシア航空370便の謎を解く(2)-Was the missing MH370 hidden by US Intelligence?

あなたのコメント

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください