2024年4月15日

僕がブログを書き始めたのは、ちょうど20年前です。43歳から63歳まで欠かさず続けてきました。最初はmixiというコミュニティーに、おそるおそる書き始めました。記事も他愛のないプライベートなものでした。

mixiは仲間うちだけが読める、小さな狭いコミュニティーで、友達の紹介文を載せる欄があったりして、ユニークなものでしたが、いかんせんクローズドなものでした。僕は日本中、世界中に向けて発信したかったので、mixiが記事の持ち出しを許可したらすぐ、FC2にいったん乗り換え、それからこの「杉江義浩OFFICIAL」をスタートしたのです。

これが僕のブログの最終形です。20年間には、いろんな想い出があります。日本共産党について擁護する記事を書いたときには、志位和夫さんから面会希望の連絡があり、党本部でお会いしたこともあります。ブログを読んでくれた出版社から連絡を頂き、書籍の出版に至ったこともあります。

でも一番印象に残っているのは、「杉江義浩OFFICIAL」になって、誰でも本名による執筆者登録ができるようになった頃、登録して記事を書いてくれた、坂井万利代さんの投稿です。

彼女は一般の主婦であるにも関わらず、実にショッキングな記事を投稿してくれました。問題はその後です。彼女の夫から僕にメールがあり、事実と異なる内容だから削除して欲しい、と言うのです。

僕は、一度投稿された記事は削除しない、という方針から、削除は断りました。それも本人からではなく、家族からの削除要請でした。本人に確認したところ、一部不適切な表現があったとは思うが、削除はしない、ということでした。

そこで僕は編集者として、彼女に自分の見聞きした確実な情報に限って書くよう、依頼しました。削除はしないけど、加筆訂正なら認めます、という指導でした。彼女は何度か書き直し、再度書き直した原稿を送ってきてくれました。

ずいぶん丸くなり、印象の薄い記事になりましたが、なんとか掲載できました。その間も彼女の家族や、テレビ朝日の関係者から、削除依頼が届きましたが、本人が書きたいと思って書いたのに、家族が削除依頼するのはおかしい、とつっぱねました。

その後の成り行きについては、この記事のコメント欄で論争の様子が読めるので、ぜひコメント欄をすべてお読み頂ければ、と思います。

万利代さんは、立派なジャーナリストと言って良いと思います。結論から言うと、その後しばらくして、古舘伊知郎さんご本人から「官邸からの圧力は無かった」というコメントが発表されたので、公式見解としてはその通り、ということにしておきましょう。

僕がこだわりたかったのは、事の真偽ではありません。僕があらゆる基本的人権の中でも、最も重要視している「言論の自由」「表現の自由」に関わる問題だったからです。本人が世に出したいと思って書いた記事を、家族が削除依頼する、というのはどう考えてもおかしい、ということです。

まあ、今となっては懐かしい思い出です。僕は匿名の投稿が大嫌いです。Facebookは実名なので、時々参加しますが、今はあまり利用しません。SNS特有の大きな問題を抱えていることに気がついたからです。

SNSというのは、基本的に自分がフォローした人のコメントしか表示されません。そうするとどうなるか。「類は友を呼ぶ」の法則で、自分と同じ意見の人のコメントばかりが、タイムラインに並ぶことになります。それを見て、ああ世間ではこう考えられているのだ、と思い込んでしまいます。

左寄りの人のタイムラインには、左寄りの人ばかりが集まり、逆に右寄りの人のタイムラインには、右寄りの人の発言ばかりが並んでいるのです。これはアメリカでは大きな問題になり、トランプ支持者の人たちは、トランプを支持する発言しか読まない、という大きな分断を引き起こしました。

僕はこれは極めて危険な状況だと思っています。なので誰でも読めて、誰でも反論できる、この「杉江義浩OFFICIAL」を20年間続けてきて良かったと思います。これからも死ぬまで続けていきますので、ぜひこちらから執筆者登録をして、記事を書いてください。どんなご意見でも、掲載していくつもりです。

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