東京の水が世界一美味しい理由
僕は日本中47都道府県をすべて踏破したのが自慢です。といっても出張で日帰りで行ったり、ほとんど通過しただけ、というのも含みますが。それを除くと僕は東京しか知らない東京の田舎者だと言えます。それについてはこちらのブログに詳しく書いてあります。要するに関西をちょっとかじっただけで、基本的には東京生まれ東京育ちの65年間でした。
そんな僕が驚いたのは、ある時突然に東京都の水道水が画期的に美味しくなったことです。もともと東京、大阪といった大都市圏は、自然の豊かな地方に比べると、水道水が美味しくない。というのが定番でした。飲めないことはないけど、消毒のために使われているカルキ臭がするなど、山奥の湧き水に比べると不純物が多い。
なぜある時に突然東京の水道水が美味しくなったのか。(チコちゃんは知っています)それは石原慎太郎が30年がかりで工事したから〜 ということです。石原都政がやり遂げた唯一の功績はこれなんじゃないかな、と僕は考えています。逆に言えば石原慎太郎には、他にこれといった手柄は見当たらないとも言えます。
とにかく蛇口を捻ったら出てくる水は、ごくごくと飲んでみるとやや硬水でミネラルウオーターに近い。これに勝るのは南アルプスの天然水か、富士吉田の天然水くらいしか思いつきません。そして何より決定的なのは石原慎太郎がやり遂げたのが浄水装置を整備したのではなく、水源から直接パイプで水を引き込むことでした。これが大阪と決定的に違います。東京の水道水の水源は80パーセントが利根川水系、20パーセントが荒川水系で、上流には山しかありません。
そこから湧き水や雪解け水を引いているのですから、まさに天然水です。大阪の場合はこれには逆立ちしたってかなわないのです。なぜなら水源が淀川だからです。もちろん大阪でも今では浄水設備が整っていて、美味しく安全に水道水を飲めるのですが、物理の法則だけは変えられません。つまり水は高いところから低いところへ流れる。この法則には逆らえません。水源を辿ってみると、淀川の水というのは京都から流れてきます。その京都へ注いでいる水源というのは、琵琶湖から流れ込んでいます。
かつてこんな冗談がよく言われていました。滋賀県の人が使った生活排水を、琵琶湖から引いて京都の人が飲んでいる。そして京都の人が使った生活排水を淀川を通して大阪の人が飲んでいる。
これはもちろん誇張されていますが、僕自身の舌を信じるなら、確かに東京の水は大阪の水に比べて数倍美味しい。これは味覚という言語化しにくいものに基づいているので、本当のところは分かりません。ただ僕は今でも東京では水道水をそのまま飲むし、大阪ではミネラルウオーターを飲んでいます。
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