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全国紙週刊スパ、2014年10月7日号の「それでもボクは、朝日新聞を擁護します!」という記事を作成するにあたって、芙蓉社から僕は電話インタビューを受け、僕が話したことが(もちろんそのままではないが)掲載された。このスパという雑誌、ここ10年近く僕自身は手に取ったことがなかった。うかつだった。自分の意見が掲載されているというので、いそいそとコンビニに出かけて行った。献本なんて待っていられない。で久しぶりに本棚から抜き取ってみて、その表紙に唖然とした。

露骨なエロ記事のオンパレード、目立つタイトルからして完璧なエロ雑誌へと変貌を遂げていたのだ。久しく見ないうちに、雑誌というのはこんなにも変わるものなのか! 僕は買わないわけにいかないので、こっそりレジに持って行き、「袋にお入れしましょうか?」と聞かれて「もちろん」と答えた。そして人目をしのぶように自宅へ持ち帰った。おふくろは書店まで買いに行ったが、結局恥ずかしくて手にとれなかったという。女友達は律儀に僕の記事だけ立ち読みしてくれたが、もちろん買わずに書架に戻したという。

そんなわけで肝心の記事を読んでくれたのは、勇気ある男性の友人数名だけであった。雑誌を開く以前に、手に取れない雑誌だったのである。せっかくなのでメモ代わりに記事を引用しておこうと思う。本当はこの記事全文をブログに載せたいところだが、それでは著作権的に問題がある。記事全部を読まないと意味が分からないかもしれないけど、こればっかりは仕方がない。著作権的に明らかに引用しても問題がないのは、僕自身が語った僕自身のセリフ部分だけ。中途半端で本当に申し訳ないと思いますが、以下引用。

放送プロデューサーの杉江義浩氏が話す。「新聞に誤報は付き物なのに、朝日新聞だけが悪いという論調はやはり疑問を抱かざるを得ません。保守論壇の方々は『日本の国際的名誉を傷つけた世紀の大誤報だ!』と声高に叫んでいますが、そもそも海外で朝日を読んでいる人なんていないので、朝日が世界に向けて自らの過ちを発信したところで日本の名誉回復は望めないはず・・・。長年シノギを削ってきた読売が、ここぞとばかりに”朝日離れ”を煽る勧誘チラシで拡販作戦に精を出していますが、同じ新聞社として水に落ちた犬を叩くようなやり方は、紙媒体全体のクビを絞めることに繋がりかねない。朝日がなくなったからといって日本はよくならないわけで、左右幅広い意見を聞けたほうが国民にとって有益ですよ」

もちろんインタビュー記事というものは、言ったことの半分以上が元発言と異なっている。おまけにこの出版社はフジ産経グループであるから、いわゆるエクスキューズ記事である。どこまで発言がねじ曲げられるかと覚悟していたが、思ったよりはこの編集者は良心的であって、大筋で発言の趣旨が変わってなくてほっとした。田原総一郎氏、森達也氏、蓮池透氏、篠田博之氏も大同小異同じことを言っていたが引用は遠慮しておきましょう。

以前書いた記事にも同じリンクが貼ってありますが、ウォールストリートジャーナル紙の「慰安婦問題、米国は吉田証言や朝日の記事に影響を受けず」もあわせてお読みになるとよろしいかと思います。

それにしても許せないのは、スパがいつのまにかエロ雑誌に変身していたことだ。プンプン。

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【10月10日追記】
よければ朝日新聞より国際社会に大きな影響を与えた話、「国際社会で信用があるのはどっち?朝日新聞?」もご覧下さい。

【11月13日追記】
雑誌SPA!のことをエロ雑誌と書きましたが、それは表紙のイメージにすぎず、久しぶりによく読んでみるとけっこう面白い記事が満載で楽しめました。僕としては青木雄二さんの漫画が読めたのがラッキーでした。早合点してはダメですね。

ysugie


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